大水車の郷
佐伯市本匠の大水車。その昔、佐伯市本匠には谷あいの豊富な水を利用した数多くの水車が随所に見られ、脱穀・精米・籾摺(もみすり)などの、農作業の動力源として活用されていました。しかし、時代とともにその役目を終え、次々に姿を消していきました。本匠の大水車の再現には、本匠村のこのような時代背景がありました。
大水車が完成した1995年(平成5年)当時は日本一の大きさを誇りましたが、現在は西日本最大級となり、本匠のシンボルとして親しまれています。
水車の直径は18.18mで、6階建てのビルと同じ高さです。樹齢70 - 100年といわれる杉の木を使っています。また、大水車のまわる小半森林公園キャンプ場は、ユニークな施設として全国的に脚光を浴びるとともに、九州屈指の清流「番匠川」のモニュメントとしての役割を果たしています。
大水車と隣接して小半森林公園キャンプ場やフリークライミングができる石灰岩の絶壁、川沿いをのんびり散歩できる遊歩道もあります。 水車茶屋なのはな・夢工房「匠の里」では、地元の材料で作った蕎麦料理や天然鮎の塩焼きなどをご提供しています。そば打ち体験もできますので、くわしくはお問合せください。
近隣観光施設
小半鍾乳洞
* 小半鍾乳洞は入り口付近の市道通行止めのため入場できません。 営業再開の予定は未定です。 大変ご不便・ご迷惑をおかけいたしますがご了承ください。
大正11年(1922年)に国の天然記念物に指定されました。世界でも珍しいとされる「斜柱石」を観ることができます。
ほたるの里 ほんじょう
九州屈指の清流「番匠川」は、上流域の各地でホタルの乱舞を観ることができます。鹿淵(かぶち)地区は「ほたるの里」として整備され、ゲンジボタルが川面一面に波打つように光る様子は圧巻です。
ほたるの学校
毎年、ホタルの時期に合わせて開校します。受講したかたには「本匠ホタル博士」の称号が授与されます。
水車茶屋なのはな
地元本匠産の蕎麦粉を使ったメニューが人気です。夏そば・秋そばがあるので、一年中新鮮なそばをお楽しみいただけます。「そば打ち体験」もできます(要予約)。
日本一・水車マラソン
毎年12月第1日曜日には、番匠川に沿って走る「日本一・水車マラソン」が開催されます。
本匠の大水車 平成の大改修
本匠の大水車は、2017年 9月の台風18号で大きな被害を受けました。大水車を建設した水車大工の野瀬秀拓さん(福岡県久留米市・67才)に改修を依頼し、大分県内の大工も参加して、若い大工に技術の継承をする機会ともなりました。野瀬さんは日本有数の水車大工で、これまで200基以上の建設をしており、本匠の大水車は手掛けた中で最も大きいとのこと。
水車の寿命は20年程度に対し、この大水車は25年も持ちこたえました。
改修時には、羽根板(縦33cm×横140cm)に自分の名前などを記す「大水車改修共感プロジェクト」を開催。128枚の板には結婚記念や夏の思い出にと、たくさんの人たちが関わることとなりました。被害から1年ぶりに水車がまわりはじめます。
基本情報
佐伯市本匠の大水車 データ:直径: 18.18m(60尺)
幅: 1.39m(4尺6寸)
総重量: 約23t
使用材: 樹齢70年~100年の広川木(久留米)
バケット個数: 128個
バケット容量: 80l / 個
回転数: 2.5回 / 分
交通アクセス
東九州自動車道 佐伯ICより車で約25分(県道35号)
東九州自動車道 蒲江ICより車で約60分(県道37号経由・県道35号)
JR佐伯駅より車で約30分(国道217号経由・県道35号)
お問い合わせ先
佐伯市本匠振興局 TEL: 0972-56-5111水車茶屋なのはな TEL: 0972-56-5566