空の地蔵尊

激しい海風に耐えながら、尾根の頂に鎮座するお地蔵さまがおわします。地元の方々はいつしかこのお地蔵さまを「空の地蔵さん」と呼ぶようになりました。空の公園から空の地蔵尊にいたる遊歩道の途中にはアンテナ塔があり、ここからの眺めは周囲360°を見渡すことができます。

【空の地蔵尊縁起】

明和9年（1771年）、大しけのため黒島沖で遭難した船がありました。これを見た宮野浦の人々は総出で救助にあたり、武士・水夫合わせて数十人を救助したと云われています。この遭難で命を落とした人々の霊をとむらい、二度とこのような惨事が起こることの無いよう、願いを込めて、黒島が見えるここに地蔵尊を祀ることになりました。