丹賀砲台園地
※丹賀砲台園地スロープカーは、復旧いたしました(2024.6.21)※
丹賀砲台園地は、昭和6年に4年の歳月をかけ構築され、豊後水道一帯の守備要塞として重要な役割を果たした軍の要塞跡です。当時は、山頂に巡洋艦「伊吹」に搭載されていた30cm「カノン砲」が二門設置されました。
丹賀砲台からは、鶴御崎半島と大島の間にある「元の間海峡」を眺めることができ、目の前に広がる海を楽しむことができます。
丹賀砲台とその歴史
悲劇の巨砲 丹賀砲台! 砲塔井(ほうとうい)には今も爆発事故のあとが残り、厚さ2メートルを超すコンクリートに刻まれた傷は爆発の大きさを記しています。砲塔井の直径は10メートル、深さは12.8メートル。もっとも薄いところでも、2メートル以上の鉄筋コンクリートでできています。
砲塔井へ行くには斜坑をリフトで登ります(約3分)。
階段は162段あり、すべて御影石(花崗岩)で作られています。幅は狭く、最大傾斜角度は45度全長80メートルの急階段です。 現在リフトがあるところにはベルトコンベアがあり、砲弾を運んでいました。
現在はドーム状の屋根を作り、貴重な戦跡を風雨から守っています。 中央のらせん階段を上ると、コンクリートに刻まれた爆発事故の痕跡がよく見えます。屋外は展望公園になっていて、大島、佐伯湾、豊後水道を望むことができます。
砲塔は南西方向、鶴御崎半島と大島の間にある「元の間海峡」を向いています。地下に作られた弾薬庫は、入り口が2ヶ所あります。
丹賀砲台の建設総監督をした「久保禎三」は、後に戦艦大和の設計をしたそうです。
丹賀砲台の悲劇
爆発事故で亡くなった内藤中佐以下16名の名前が彫られた慰霊碑があります。 隣接して、太平洋戦争で亡くなった旧鶴見町の方々465名の名前が刻まれた平和の塔があります。
丹賀砲台は、大正15年10月に起工し完成は昭和8年10月、8年の歳月をかけて建設し、工員が増えることで町は賑わったそうです。昭和16年12月、真珠湾攻撃があり大戦がはじまりました。 翌年の昭和17年1月11日、戦闘に備えて実射訓練を開始。8発を発射し最初の4発は射程距離1万メートル(10km)、後の4発は射程距離2万メートル(20km)を発射。最後の1発が砲身の中で暴発し、砲塔井の根元から吹き飛ばされました。爆音が地区に鳴り響き窓ガラスが割れ、真っ黒い煙が立ち上りました。亡くなった方々は事故死として処理され、補償もなかったそうです。
パンフレット(PDF・A4・カラー・両面・約1.12MB)のダウンロードはこちら。
基本情報
丹賀砲台園地 データ:○ 所在地: 大分県佐伯市鶴見丹賀浦
○ 観覧日: 火・水曜日定休(国民の休日の場合は翌日定休/年末年始12/29~1/3休園)
○ 営業時間: 9:30 - 16:30
○ 観覧料: 大人 200円、小・中学生 100円
○ 駐車場: 30台(大型バス 5台)
○ トイレ: 有り(駐車場内)
交通アクセス
JR佐伯駅より車で約 1時間
東九州自動車道 佐伯ICより車で約 1時間 5分
関連ホームページ
お問い合わせ先
丹賀砲台園地 TEL: 0972-34-8222佐伯市鶴見振興局 地域振興課 TEL: 0972-33-1111
佐伯市観光案内所 TEL: 0972-23-3400