シシ垣
鶴見 観光スポット
さながら万里の長城のようなシシ垣…
農作物をイノシシやシカなどから守るため、石を積み上げた築造物が「シシ垣」です。
佐伯市鶴見には、総延長十数kmのシシ垣が築かれています。
鶴見半島の佐伯市鶴見吹浦地区、日の浦地区から、半島の先端部に近い下梶寄地区まで、十数kmにおよぶシシ垣があります。シシ垣は山と畑を隔て、農作物をイノシシやシカなどから守るためのものです。それぞれの地区を囲むように稜線に沿って築かれています。 これほどに長大なシシ垣は、佐伯市内でもほかに例を見ません。隣接する米水津地域、蒲江地域にわずかにシシ垣がありますが、山間部で見ることはできません。
シシ垣の築造年については諸説ありますが、江戸時代末期から明治時代の中ごろまでに築造されたものではないかと伝えられています。 シシ垣は山と畑の間を隔てるように作られていて、シシ垣の山側には幅80cmから1mの里道があります。シシ垣の高さはおよそ150cm ~ 180cmで、場所によっては200cmにもなります。 明治から昭和初期までは年に2回、村中総出でシシ垣の補修をしていたといいます。当時のシシ垣は浦々から望むことができて、はなはだ壮観であったといわれています。
基本情報
シシ垣 データ:○ 所在地: 佐伯市(鶴見半島)
○ 総延長: 十数km
○ 築造年: 江戸時代末期 ~ 明治時代初期